関節リウマチについて

関節リウマチは日本に60-100万人ほどの患者様がいると推定されています。

これは人口の0.5-1%程にあたります。男女比は1:3程度なので女性に限ればさらに高い割合です。

初期症状として、朝のこわばりや手指の関節の腫れ、痛みがよく見られます。関節のこわばりは特に朝に強く、日中に和らぐこともあります。治療せずに進行すると、関節が変形したり、日常生活に支障をきたすこともあります。

以前は進行を止める手が少なく関節が変形している患者さんが多くいらっしゃいましたが、2003年時点では今も日本で使用することのある効果的な薬剤は5種類しかなかったのですが、この20年で19種類に増加しました。

大変に目覚ましい進歩を遂げている分野であり、今は早期の診断、治療および適切な薬剤選択で生活の質を保つことが可能な方が非常に増えております。

関節リウマチは診断から最初の2年で急速に関節変形が進むことが分かってきました。早期の診断、治療が重要な病気です。また、症状が進行した方でも痛みを改善できる方も増えております。

関節リウマチによる症状なのではないかと心配されている方、症状は付き合っていくものとしてあきらめている方はぜひ当院にいらっしゃってください。

当院では順天堂大学に付属する各病院とも協力して診療を行っていきます。

変形した関節リウマチ患者さんの手指の画像です。

 

指が小指側に曲がってしまう尺側変形などがみられています。

長期のステロイド使用と加齢により皮膚が薄くなり、皮下出血をきたしています。

関節リウマチに対する治療不十分で変形を起こすことを防ぐだけでなく、治療による副作用を起こさない適切な治療を目指して当院では診療を行っていきます。