睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が何度も止まる状態を指します。日本では成人の約2~3%となる300万人ほどがこの症候群に該当するとされており、肥満のある方に多く見られますが、小顎など肥満がなくても起こす方もおられます。症状としてはいびきや起床時の頭痛、日中の眠気などがあげられます。睡眠中の状態なので自覚がない人が多いことも問題となっており、診断されていない睡眠時無呼吸症候群の方は多く居るとされています。気づかないうちに日中の眠気や集中力の低下を引き起こす原因となっているのです。

未治療の睡眠時無呼吸症候群を放置すると、高血圧や糖尿病、動脈硬化の進行に関与し、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な疾患を引き起こすリスクが高まります。また、夜間の急激な低酸素状態により突然死の危険性も指摘されています。さらに、日中の眠気は交通事故や労働災害のリスクを増大させる要因ともなります。

治療は、生活習慣の改善や、マウスピースの作成、CPAP(持続陽圧呼吸療法)などの使用が一般的です。当クリニックでは、いびきや日中の眠気が気になる方に向けた診断と治療プランをご提案しています。マウスピースや精密検査などについては大学病院と連携し診療を行っていきます。

睡眠の質は健康の基盤です。気になる症状があれば、ぜひ一度ご相談ください。

早期の対策で快適な睡眠と健康な生活を取り戻しましょう。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査キット装着例

(フクダ電子公式Youtubeから抜粋)

 

お腹の部分と鼻、指にセンサーをつけます。

そのまま就寝することで無呼吸を確認することができます。

 

リンク:

睡眠時無呼吸検査装置使用方法のご案内 | フクダ電子