関節リウマチ(RA)の患者さんは、骨粗しょう症(骨の密度が低下し、骨折のリスクが高まる病気)になりやすいことが分かっています。その理由として、以下の要因が関係しています。
炎症による骨の破壊
ステロイド(グルココルチコイド)使用
運動不足による骨密度の低下
中年以降の女性に多い
骨を丈夫にするためには、以下の栄養素を意識して摂取することが大切です。
バランスの取れた食事が、骨を健康に保つ基本になります。
運動は骨の代謝を活発にし、骨密度の維持に役立ちます。関節リウマチの患者さんでも、無理なくできる運動を取り入れましょう。
関節への負担が少なく、継続しやすい運動を選ぶことが大切です。
関節リウマチの患者さんは、骨粗しょう症のリスクが高いため、骨を守るための薬が推奨されることがあります。
プラリアは6か月に1回の注射で骨密度を高める薬です。骨粗しょう症治療薬として広く使用されていますが、関節リウマチの患者さんにとって特に重要なのは、「骨びらん(関節の骨が破壊されること)を抑制する効果」も期待できる点です。
骨の破壊を抑える薬で、長期間の使用による骨折リスクを抑える効果があります。週1回または月1回の内服薬(ボノテオ、アクトネルなど)や、年1~2回の点滴製剤(リクラストなど)があります。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の強度を高める役割を持っています。関節リウマチの方では、骨の代謝異常が起こりやすいため、適切な量の活性型ビタミンDを補うことが推奨されます。
骨粗しょう症は症状が出にくいため、定期的に骨密度を測定し、骨の状態を確認することが推奨されます。特に以下の方は、年に1回以上の検査をおすすめします。
当院では、順天堂大学病院の機械を用いた精度の高い骨密度検査を行っています。腰の骨や股関節の骨密度を詳しく測定することが可能です。骨の健康が気になる方は、お気軽にご相談ください。
関節リウマチの方が健康に過ごすためには、骨を守ることも大切なケアの一環です。気になることがあれば、医師に相談しながら適切な対策を進めましょう。
医療法人社団 𠮷田クリニック
千代田クリニック 内科リウマチ科
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